退職金運用で、じわじわ資産がすり減ってしまう!?
老後の生活を苦しめてしまう可能性がある「退職金運用失敗問題」
その運用失敗問題を避けるにはどうしたらいいのでしょうか?
- 退職金運用の典型的な失敗パターン
- 失敗を避ける3つの原則
- 今知っておきたい投資
この3つのポイントを中心にまとめましたので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
退職金運用で失敗してしまう典型的なパターン

失敗してしまう典型的なパターンは
- 銀行や証券会社の営業に乗ってしまう
- 退職金を一気に投資してしまう
- 手数料の高い投資をしてしまう
この3つを詳しく解説します。
銀行や証券会社の営業に乗ってしまう
銀行や証券会社の営業に乗ってしまってはいけません。
定年退職した直後には様々な営業がやってきます。
当たり前の話ですが、定年退職をした人は退職金が入るので、お金を持っています。
そこを狙ってくるんです。
- 定年退職後のお金がある状態を狙う
- 大金が手に入るので、財布の紐が若干緩くなっている
- 中身をあまり吟味せずに投資してしまう
その結果、あまりいいとは言えない投資を始めてしまうんです。
特に、電話での営業は判断能力が鈍ってしまうケースがあるので、電話はすぐに切るようにしましょう。
退職金を一気に投資してしまう
退職金を一気に投資してしまうのも、よくある失敗の1つです。
初心者がいきなり大金を投資したらどうなるのかは想像がつくのではないでしょうか?
いきなりの大金投資は資産形成を大きく揺るがすことになりかねません。
定年退職後は1000万円ほどゲットしている人もおり、つい気が緩みがちになります。
【大金を手にした時に考えてしまうこと】
こういった考え方が罠になります。
お金は思った以上にあっという間になくなってしまうものです。
気持ち的に大きくならないためにも、退職後の一気投資はやめましょう。
手数料の高い投資をしてしまう
リターンにとらわれて、手数料を見ていない人が結構多いです。
ただ、手数料は絶対にチェックしておかないといけないポイント。
手数料投資の実績に直接影響します。
・利回り5%,手数料2%:リターン3%
・利回り5%,手数料3%:リターン2%
・利回り5%,手数料4%:リターン1%
・利回り5%,手数料5%:リターン0%
手数料が上がれば上がるほど、リターンは少なくなっていくんです。
そして、それが運用している限り、未来永劫に続いていくわけですから、侮ってはいけません。
投資をする際はその商品の手数料と利回りを比較して、優位性があるのかどうかを必ずチェックしておきましょう。(基準は1%以下)
退職金運用で失敗を避けるには50代からの準備が大事

退職金を手にした瞬間に、初めて投資を考える・・・
そんな状態だと投資に失敗してしまう可能性が高いです。
退職金をもらった時にはすでに「投資のベテランの状態」になっているのが理想的。
もし、退職金をもらう時に、投資の経験が浅いのであれば、退職金を投資するのではなく、少額投資を堅実にスタートさせましょう。
退職金を投資するのは少額投資に慣れてからです。
退職金を受け取るまでに、いろんな経験を積む
退職金を受け取るときの勧誘に乗らないことが最も重要です。
そのためには退職金を受け取るまでにある程度の運用経験が必要。
もし、退職金を受け取るまでに運用経験がないのであれば、退職金をいきなり運用するのは現金。
少額で始めて、自分の力で投資できる状態を作りましょう。
退職金は分割して運用する
めんどくさがって、一気にドカンと投資してはいけません。
一気に運用するのはリスクが大きいので、必ず分割して投資しましょう。
1000万円入った場合は5年で1000万円投資するイメージです。
5年で1000万円→1年で200万円→1ヶ月16万6667円という計算になります。(1ヶ月16万円投資でOK)
成功パターンと失敗パターンを熟知する
ある程度投資をすると、自分の成功パターンや失敗パターンが見えてきます。
また、精神的に負担が大きい投資や負担が小さい投資もわかるようになります。
自分の得意パターンが見つかるようになるので、得意パターンで攻めるようにしましょう。
退職金運用で、失敗を避ける3つの原則【これだけ守ればOKです】

3つの原則は
- 最初は絶対に少額運用から始める
- 一気に始めるのではなく、毎月投資する
- 営業電話やメールは全て無視する
この3つです。
それぞれ詳しく解説します。
最初は絶対に少額運用から始める
最初は絶対に少額で運用するようにしましょう。
投資できる資産の10%以下の金額からスタートするのがいいでしょう。
それぐらいの金額からスタートしないと、取り返しがつきません。
投資資金が100万円だった場合を想定してみました。
② 100万円を3年で投資できるよう1年の投資額を決める(100万円を3年→1年33万円)
③ ②の金額を12で割って、毎月投資する
④ 適宜投資額を増やす
最初は少額で始めて、3年で投資資金を投資し切るぐらいでいいでしょう。
3年後以降は新しく入ってきた収入もあるはずなので、そのお金を投資に回したりすることで、対応していきましょう。
一気に投資するのではなく、毎月投資をする
毎月の保険料は引かれているのと同じ感覚で、投資をしていくことが大切です。
退職金は大金ですから、もらってしまうと少し気持ちが大きくなりがち。
「1000万円もらったから、300万円ぐらいは使っていいだろう」などと思ってしまいます。
それが大きな失敗のもとです。
投資は基本的に一気に投資するものではありません。
- まずは投資を少額で始める
- 毎月積み立てる感覚で、投資資金を増やしていく(保険料が引かれるのと同じ感覚)
- 気づいたら運用金額がだんだん増えていく
この順番をしっかり守っていきましょう。
何も知らないのに、大金を運用するのは老後を捨てているのと同じです。
営業メールや電話は全て無視する
退職する年齢になると、いろんな投資商品の営業電話が掛かってきます。
退職金を狙って、勧誘してくるわけですね。
いわゆる「いい感じに見える運用」がたくさん目の前に出てくるわけですが、メールや電話からの勧誘は全て無視するようにしてください。
【営業を無視した方がいい理由】
銀行や証券会社はしっかりしてそうに見えるので、ついつい信用してしまいがちです。
ただ、銀行の投資商品を買って、退職金をだいぶすり減らしてしまった人はたくさんいます。
営業メールは絶対に無視してください。(本当に重要です)
退職金運用で、失敗しないために今知っておきたい投資3選

退職金運用で失敗しないために知っておきたい投資は
- 仮想通貨つみたて
- 貸付投資
- 投資信託(商品選択をきっちりと)
これら3つを詳しく解説していきます。
仮想通貨つみたて
仮想通貨つみたては毎月仮想通貨を積み立てる簡単な投資です。
仮想通貨は比較的新しい投資対象で、ここ数年の値上がりが顕著。
企業も次々と参入してきており、目が離せない投資となっています。
仮想通貨つみたての基本的な考え方は以下のとおりです。
・下落時にも淡々と積み立てていき、4年ほどで利益を取る
・毎月積み立てるので、高値で買いすぎることがない
50代投資初心者主婦が65歳までに老後資金2000万円貯める道のり
貸付投資
あらかじめ利回りが決まっている投資もあります。
それが貸付投資です。
- 運用利回り
- 運用期間
この2つが明示された状態で投資できるという点がメリット。
投資信託や株などの投資は運用時間を自分で決めないといけないですし、利回りも市場の動向次第になります。
投資を終了するタイミングを自分で決めるというのは結構難しいものです。
そういった「自分で判断する負担」を減らしたい方に向いているのが貸付投資。
貸付投資はfunds運用することができます。
投資信託(ただし、商品選択をきっちりと)
投資信託への毎月積立投資は長期スパンで行います。
65歳まで積み立て続けるのが理想で、10年間で資産を2倍程度にするのが理想です。
1000万円程度運用することができれば、老後2000万円は見えてきますが、そこまで運用額を捻出できない人もいるでしょう。
なので、仮想通貨つみたてやその他の投資も含めた運用を問う記事には書いています。
基本的に、投資信託は楽天VTIを選べばよく、それ以外を選ぶ必要性はそこまでありません。
難しい運用をすればするほど、何をしているのかよくわからなくなってしまいますので、戦略はシンプルがいいでしょう。

ブログのことでわからないことがありましたら、気軽に
自分で言うのもアレですが、星5つです笑
退職金運用で大失敗を避ける方法ポイントまとめ

退職金運用の失敗をを避けるための方法を最後にもう一度振り返ります。
この記事のポイントだけは最低限外さないように気をつけてください。
資産形成の知識を少しずつ増やして、65歳までに2000万円を達成しましょう。
銀行や証券会社の営業に乗らない
電話やメールで来る営業にいいものはありません。
そのような営業に乗らないようにすることが大切です。
向こうから来るものにいいものはないぐらいでOK。
手数料が高い商品で、投資しないように気をつけましょう。
退職金を一気に投資してしまう
投資を知らない段階で、いきなり高額を投資するのは危険です。
ただ、将来の資産形成のために、投資は必要。
最初は少額で始めて、毎月投資額を増やしていきましょう。
いきなり高額を投資しないといけないようなものに投資する必要はありません。
準備は早めに始める
50代から投資を少しずつ経験しておけば、退職金運用で困ることはありません。
一番多い失敗は投資経験を積むことなく、退職金を一気に運用してしまうことです。
それだけは絶対に避けましょう。
投資は期間が長ければ長い方がいいです。
老後資産の準備は1日でも早く始めましょう。